アロマテラピーのエピソード

アロマテラピー発祥のエピソード

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「アロマテラピー」という言葉は、1931年頃に生まれました。
 私たちが「アロマオイル」と呼んでいるものは、「精油(エッセンシャルオイル)」というもので、植物の花・葉・果皮・樹皮・根・種子・樹脂などから抽出した天然の素材であり、有効成分を高濃度に含んだ揮発性の芳香物質なのです。

 

 アロマテラピーの発祥は、古代エジプトにさかのぼります。
 死後の世界と魂の蘇りを信じていたエジプト人たちは、ミイラを作り、魂が帰ってきたときの入れ物として用意したのです。
ミイラ作りには防腐効果のある植物を用い、神殿では薫香を使って煙で香りをくゆらせていました。
 この頃、植物は、お湯やオリーブ油に漬け込んで浸剤(ハーブティやハーブオイルに相当)を作ることや、薫香に利用して使われることが主流でした。

 

 新約聖書でも、アロマが登場します。
イエス・キリスト生誕物語の中で、東方の三賢人が黄金・乳香・没薬をささげた、という記述があります。
乳香はフランキンセンス、没薬はミルラという精油として、現在もアロマテラピーにおいて、広く愛されています。

 

 以降、古代ギリシャ・ローマ時代から植物についての研究が深められ、発展していきました。
そして精油蒸留法が発明され、様々な植物から精油が作られるようになりました。

 

 ある時、フランスの科学者ガットフォセという人が、実験中に事故でやけどを負い、その時とっさにそばにあったラベンダーの精油をかけたら、みるみるうちに回復した、というエピソードがあります。この経験から、精油が治療にも効果があると気づき、研究が行われ、「アロマテラピー」という言葉も造られたのです。

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